認定看護師 【感染管理】

池田恵子さん 【お名前】 池田 恵子さん
【病院名】 公益社団法人石川勤労者医療協会 城北病院
【分野名】 感染管理
 

認定看護師の資格をとろうと思った動機・きっかけ・取得時期

私が感染管理認定看護師(以下CNIC)を目指したきっかけは、感染制御医師と看護部長からCNIC資格取得を勧められたからです。 しかし、同時期に勤務していた病棟で中心静脈カテーテル関連血流感染が続き、「感染について」に興味・関心を持ち「感染を予防するための知識や技術」「感染を予防する方法を職員へ伝える技術」について学びたいと考えるようになりました。
私は、CNICを目指すにあたり専門分野での実績と看護管理者として病棟師長経験を積み教育機関へ研修に行きました。2007年に感染管理認定看護師の資格を取得し、取得後は兼任として活動後、現在は専従CNICとして活動しています。

資格が実際の仕事に活かされていること

認定看護師の役割は実践・指導・相談であり、CNICにはサーベイランスの実践、各施設の状況評価と感染管理システムの構築が知識・技術として求められます。
CNICの資格を取得してよかったと感じる時は、CNICとして組織分析を行い、現場の感染対策についてアセスメントし、患者・家族・現場の立場に立ち専門的な視点から感染対策のよりよい方法を提案・現場と共に実践し感染を予防することが出来た時、そして困難な課題について現場と共に考え・改善することが出来た時です。
また、CNICとなり県内のCNICや認定感染制御実践看護師と連携・つながりを持つことができ、資格取得がこのような連携・つながりを持つことが出来たきっかけとなっています。今ではこのつながりが自身の感染管理について見直す・見つめなおす場となり、現在の活動にとても力となっています。

認定看護師を目指す方に伝えたいこと・
その他(教育機関に行くまでの家族や職場との調整など)

認定看護師を目指すにあたり家族の理解と協力、職場の協力・支援があり教育機関へ研修に行くことが出来ました。職場では看護部長の支援もあり「病院として初めての認定看護師、CNIC」でしたが職員みんなに支えられながら行かせて頂き、6か月間の研修期間を頑張りぬくことが出来ました。また、家族とは何度も話し合い研修へ行くことを理解してもらい、現在も多くのことで協力をしてもらっています。
私たちは職場(病院)と家族の協力・支えがあり研修へ行くことが出来ます。認定看護師を目指したいという自分の強くてぶれない信念を大切に、そして一緒に頑張っていきましょう。

認定看護師としての活動実績(セミナー、講師経験など)

私たちは石川県内のCNICと認定感染制御実践看護師と共に石川県感染制御ネットワークを立ち上げ、県内の仲間と情報交換・自己研鑽・お互いを助け合い感染管理について相談しあえる場を作っています。
2015年9月には300名規模の石川県感染対策セミナーを開催することができ、今後も活動の幅を広げていきたいと考えています。また、石川県院内感染対策支援ネットワークの委員としての役割も担い、各施設からの相談やラウンド事業などを行っています。
現在では院内外を問わず講師活動を経験させて頂き、自分自身が学んだこと・経験したこと、感染管理の知識・技術を多くの在宅・施設・病院で働く方にお伝えすることが出来たらと思っています。

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