令和5年12月14日(木)開催 特定行為研修会について
令和5年12月14日(木)に開催された特定行為研修会の2週間余りの後、令和6年1月1日、能登地方において県内観測史上最大の震度7を記録する地震が発生しました。医療対策課においては発災直後から全国の看護職をはじめとする多くの医療関係者の皆様に被災地へのご支援をいただきながら医療に関する支援を進めてきました。
ここに、研修会の情報提供が遅くなりましたことをお詫びするとともに、あらためまして特定行為研修会のご報告をいたします。
県では、特定行為研修修了者を増やし在宅医療の推進を支援するため、石川県医師会の協力のもと、在宅医療研修会を開催しており、本年で6年目となりました。
例年、医師、看護師等、多数の参加のもと、今年度も、医師会館への来場及びオンラインによるハイブリッド形式で研修を実施いたしました。
令和5年度は、「これからの地域を支える在宅医療~在宅医療で特定行為を通して活動の場を広げていくために~」と題して、加賀地区において在宅医療で活躍されている医師、特定行為研修を修了した訪問看護師の方々を講師としてお招きし、それぞれの立場から在宅医療での実践報告をとおして課題とその取り組みについて下記のテーマでご講演いただきました。
①訪問看護ステーションとの連携による在宅医療の向上について
能美市医師会理事 島 隆雄氏(寺井病院長)
在宅医療が様変わりしていく中、医師の働き方改革もふまえ、特定行為研修修了者の活躍の必要性を含めてさらに在宅医療が充実し向上していくための考えについてお話いただきました。
・訪問看護ステーションとの連携による在宅医療の向上について【PDF】
②在宅における特定行為実践に向けて ~仲間とともに~
ほうじゅ訪問看護・リハステーション緑が丘 山下 由美子氏
特定行為研修修了後、どのように活動していこうか悩む中、同じ特定行為研修修了者のネットワークを作り特定行為実践の場を広げていく活動についてお話いただきました。
・在宅における特定行為実践に向けて ~仲間とともに~【PDF】
③在宅における訪問看護師の特定行為実践事例~様々な医師との協働の第一歩~
訪問看護ステーションはなはな 寺田 優子氏
自施設の医師のみならず、他施設の医師とも協働し、連携をとりながら褥瘡の創傷処置を行って創の治癒に至った事例を中心に実践報告をいただきました。
・在宅における訪問看護師の特定行為実践事例~様々な医師との協働の第一歩~【PDF】
近年、特定行為研修修了者は増加傾向にはありますが、今回の講演を通じて参加者からは、活動の場を広げていくにあたり周囲の方々の理解と仲間によるネットワーク、医師との協働の重要性について理解できたとの声が聞かれました。
県では特定行為研修の受講を支援するための環境整備として、受講の補助制度などを継続して実施していきたいと考えております。