認定看護師 【糖尿病看護】

越田美佳さん 【お名前】 越田 美佳さん
【病院名】 独立行政法人地域医療機能推進機構 金沢病院
【分野名】 糖尿病看護
 

認定看護師の資格をとろうと思った動機・きっかけ・取得時期

就職後、私は糖尿病の専門病棟に所属し、多くの糖尿病患者さんとの関わりや専門医・他職種との情報交換を行う中で、患者さんの療養行動や気持ちに変化が見られると嬉しくなり、少しずつ糖尿病看護に魅了されていきました。知識を深めるために糖尿病療養指導士を取得し、2011年に人事交流の機会を頂き、県外の病院へ1年間転勤となりました。そこでは、1型糖尿病を専門とする医師や糖尿病看護認定看護師との出会いがあり、患者さんとの関わり方を見つめ直す機会となりました。療養生活を継続する患者さんの気持ちを理解し、自分よりも人生経験豊富な患者さんと関わる技術をもっと知りたいとの思いから、認定看護師教育機関を受験し2012年に資格を取得しました。

資格が実際の仕事に活かされていること

教育機関では基礎・専門科目と多くのことを学びますが、糖尿病をもつ患者とその家族の理解、ライフステージに応じた生活調整・支援、血糖パターンマネジメントについては資格取得後に特に意識するようになりました。糖尿病患者さんが高齢化してくると、家族のサポートが必要不可欠となります。そのため、家族背景や家族の思いを理解することが重要となります。また、ライフステージに応じた特徴やライフイベントによって血糖変動を及ぼすため、患者さんがどのようなステージにあるのか理解し、生活調整を支援していく必要があります。生活が確立し調整困難な患者さんは多くいますが、サポートする家族やライフステージに目を向けて関わることで、支援の糸口になると思い日々意識しています。血糖パターンマネジメントは自己血糖測定値から食事・運動・薬物などによる影響を振り返り、自己管理能力の向上を目指すものですが、治療の変更や糖毒性解除に伴う血糖変動に対して、私自身も血糖値の変動を予測し医師や患者さんと関わることに役立ています。

認定看護師を目指す方に伝えたいこと・
その他(教育機関に行くまでの家族や職場との調整など)

教育機関では授業や演習、臨地実習の他に課題や試験もあり課題に追われる毎日でしたが、年代や経験がさまざまな仲間と励まし合いながら過ごした日々はとても良い思い出となっています。なにより、同じ志をもって学べる喜びを感じました。教育機関修了後の今でも、情報交換をするなど交流は続いており、素晴らしい出会いの場だと感じています。
教育機関の費用や住居、研修中の処遇、施設からの補助などは教育機関・施設によって異なるため、事前に確認しておくことをお勧めします。

認定看護師としての活動実績(セミナー、講師経験など)

・院内では療養相談、フットケア外来、糖尿病透析予防指導を行ってきました。
・県内の看護職員を対象に「糖尿病重症化(フットケア)予防研修」「専門的看護実践研修(糖尿病看護)」の講師などを行ってきました。

このページのトップへ