認定看護師 【がん放射線療法看護】

定塚 佳子さん 【お名前】 定塚 佳子さん
【病院名】 金沢大学附属病院
【分野名】 がん放射線療法看護
 

認定看護師の資格をとろうと思った動機・きっかけ・取得時期

婦人科癌で放射線治療中の患者さんの臀裂の皮膚障害に対して、ケアを行っても改善悪化を繰り返しました。その際、ケアを模索していたのですが、放射線皮膚炎や皮膚障害はケアのエビデンスがなく、このままでは十分なケアを提供できない、もっといいケアをしたいと思って資格習得を考えました。分野ができると聞いてから、本格的に目標にし、分野新設後2期目に認定看護師を修得しました。

資格が実際の仕事に活かされていること

多角的な視点で患者さんを捉えることができる様になり、患者さんへのアプローチも変わり、患者さん自身のセルフケア能力、治療の完遂率が向上しました。
また、自分が苦手だった精神的なケアも、患者さんとの関係構築や間の取り方などを一つ一つの事例から内省し、積極的に傾聴する技が少しずつ実践できるようになりました。エビデンスを持ったケアの提案が病棟や外来看護師にできる様になり、ケアが難しいと感じる患者さんのケアをカンファレンスや日々の治療を通して、病棟看護師や外来看護師と連携することで、患者さんが放射線治療を完遂できるようになりました。

認定看護師を目指す方に伝えたいこと・
その他(教育機関に行くまでの家族や職場との調整など)

自分の壁を越えるチャンスだと思います。患者さんのケアで悩んだり、自分の意欲だけではどうにもならないことが、知識や技術を身につけることで実践力が向上できると思います。
また、生活する場所が2カ所になるので、家賃の負担などが大変だと思います。金銭面は上司やご家族と相談されたら良いと思います。書籍の購入や実習の移動など細々したお金もかかります。研修に行っている間は病院スタッフへの感謝の気持ちを忘れずに。

認定看護師としての活動実績(セミナー、講師経験など)

・放射線腫瘍学会/がん看護学会共催 第21回がん放射線看護セミナー
・専門的看護実践力研修〔がん看護〕放射線療法の実際とケア
・新人看護師職員研修事業 医療用放射線の安全性について

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