認定看護師 【がん化学療法看護】

佐々木 絵美さん 【お名前】 佐々木 絵美さん
【病院名】 社会医療法人財団董仙会 恵寿金沢病院
【分野名】 がん化学療法看護
 

認定看護師の資格をとろうと思った動機・きっかけ・取得時期

私は、看護師1年目から血液内科病棟で勤務した後、外来化学療法室勤務となり、がん化学療法の看護にずっと携わってきました。その中で、認定看護師の資格取得を目指そうとしたきっかけは、外来化学療法室へ異動したことがきっかけでした。
外来化学療法室は、消化器疾患を中心とした治療が行われています。化学療法といっても、血液疾患とは異なる化学療法薬の使用や副作用症状にとまどいを感じ、外来のみの限られた時間で、安全、確実な投与管理と、帰宅後の生活状況の把握、指導と多岐にわたったケアが必要となる中で、どのように看護を行えば良いかと自分の知識不足を痛感していました。そのような時期に、上司より認定看護師の資格取得について相談がありました。自身での学習だけでは限界を感じ、がん化学療法看護に関する、確かな知識と技術を学び、患者への看護に活かしたいたいという気持ちが大きくなり、認定看護師を目指そうと考えたことが動機だったと思います。そして2014年に研修期間を経て、2015年7月に認定看護師の資格を取得しました。

資格が実際の仕事に活かされていること

がん化学療法中の投与管理を症状の観察を始めとする看護はもちろんですが、患者さんの生活状況について話をよく聞き把握し、なるべく負担が少なく、継続できるようなケアを患者さん1人1人と一緒に考えて指導を行えるようになったと感じ、広い視野をもって看護に取り組めるようになったと思います。そして、患者さんから「(ケアについて)できているよ」や「(症状が)良くなった、楽になった」という言葉が聞かれるとやりがいを感じます。

院内では、がん化学療法の曝露対策に医療スタッフと協働し取り組みをおこなっていること、中途採用者に向け、がん化学療法の基本的なことについての研修会を開いたりと活動しています。
資格取得後は、化学療法に関する相談や意見を求められることが看護師だけではなく、医師や医療スタッフからも多くなりました。認定看護師としての責任はありますが、反面やりがいも感じています。資格取得して年数は浅いですが、これからも学んだ知識を活かし、様々なことを経験し成長していきたいです。

認定看護師を目指す方に伝えたいこと・
その他(教育機関に行くまでの家族や職場との調整など)

私は、上司から声を掛けていただいたことをきっかけに、認定看護師を目指しました。そして、教育機関への受験、実際に教育機関での研修期間、そして審査試験まで本当に忙しく、辛く、大変な日々を送ることになります。その中で、よく「なんで認定看護師を目指したのか」とよく問われることが多くありました。
私は研修期間中の当初、病院から勧められたことを理由に、これから認定看護師となる覚悟が十分にできておらず、自身の責任から逃れたいことの言い訳をしていたように思います。しかし、病院はきっかけをつくってくれただけに過ぎず、認定看護師になりたいと最後に決断したのは自分です。
研修期間中は、勉強の場でもありますが、自分と向き合う期間にもなります。様々なことを経験した期間でしたが、今では本当に貴重な時間を過ごすことができたと感じています。これから認定看護師を目指す皆様も、目指すきっかけは様々だとは思いますが、最後に決断したのは自分です。その強い気持ちを忘れず、認定看護師取得へ頑張ってください。
教育機関へ行くまで受験勉強など準備が必要となります。そのためにも職場や、家族がいる方は家族の協力が必要となります。自分の意思を伝え、仕事や時間の調整を行うことが大切です。

認定看護師としての活動実績(セミナー、講師経験など)

石川がん化学療法看護懇話会にて、がん化学療法におけるアピアランス支援の取り組みについて発表。

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