ナースの時間管理術

ナースの仕事は、限られた時間の有効な管理・活用が不可欠です。
毎日のスケジュールには、アナムネーゼ、バイタルサイン測定、点滴、清拭などのルーチン業務がしっかりと組み込まれ、また中長期の目標に基づいた看護スケジュールの実行内容も日々変わっていきます。さらに、患者さんの容体やその時々のニーズによって、細かな仕事もどんどん増えていきます。急性期病院の場合は、これらに加えて、緊急の患者さんにも対応するため、ますます時間管理が必然かつ重要になってきます。

時間管理は、業務の内容とそれぞれの所要時間を把握し、さらには優先順位を決められる判断力が必要です。どんな仕事でもそうであるように、誰も初めからできるのではなく、経験を積んてからやっと業務の組み立てができるようになるわけです。では、具体的にどのように習得すればよいのでしょうか?

優先順位を決め時間を意識する

優先順位を決め時間を意識するまずは、1日あるいは半日のうちにやらなければならないことを、優先順位にそってスケジューリングしていきます。あとはそれに沿って、仕事をしていくだけ。

このとき、1つ1つの仕事において常に時間を意識すること。自分で時計を見ながら細かく制限時間を設けるのも良い方法です。もし途中で緊急の対応が入った場合は、後日でもいい仕事を後回しにして、その分の時間をそこに充てるようにすればよいのです。

さらに、仕事が終わったあとに1日を振り返ることも大切です。「あの時間にこの仕事をやっておけばよかった」などの反省が出てきたとしたら、次に同じことをしないように心がけましょう。その繰り返しが、成長につながります。


先が見通せると目標も大きく

先が見通せると目標も大きく時間管理ができるようになって初めて、自分ができる1日の仕事量を把握でき、最も効率的な仕事の配分や、自分だけではできそうもないことは、人に手伝ってもらおうと計画することができるようになります。

いつも目の前のことをこなすだけでは、なかなか大きな目標を持つことが難しいかもしれませんが、時間管理ができ先の仕事を見通せるようになれば、より具体的な未来の目標や夢が見えてきて、スキルアップにつながるはずです。


 

看護は、人間が相手の仕事であり、どれも手抜きができません。だからこそ、効率よくテキパキ動くための時間管理が大切だといえます。時間管理は、何年経ってもどんな仕事でも必要なもの。自分なりの時間管理術をしっかりと持ち、充実した毎日を送れるとよいですね。

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