わいわい座談会 公立穴水総合病院編(2)

<公立穴水総合病院(1)の続き>
公立穴水総合病院の新卒男性看護師の座談会の様子をご紹介いたします。「これから頑張りたいこと」や「能登でのくらし」などについて伺いました。
【写真】左から大野さん、住田さん、細川さん、堂前さん(取材日:2019年5月21日)

これから頑張りたいこと・将来の夢

堂前さん:まずは、看護師が出来なければいけない技術や知識、患者さんとの関わり方などをしっかり身に付けて、指導者の方から離れて一人立ちした時に、きちんと業務をこなせるように頑張りたいです。そしてゆくゆくは訪問看護など、地域で暮らしている方のところに出向いて自分が何かできたらと思っています。

細川さん:この一年は技術や業務をしっかりと覚えて、日勤も夜勤も頑張っていきたいと思っています。将来の夢は今のところ特に決まっていないのですが、まず穴水病院で看護師として、地域の方々のお役に立てるような存在になれればいいなと思います。

大野さん:今はまだ一人立ちしていない状況なのですが、技術を磨き知識を深めて、病棟の戦力と認められるようになっていきたいと思います。将来の夢としては、社会人になって勉強や研修の機会があるので、そういう場で学んだことを穴水病院で活かしていければと思います。穴水病院は地域医療に特化した病院なので、いろいろな研修で学んだ知識を活用して、地域医療を盛り上げられればと思っています。

住田さん:業務に慣れて、技術をつけることもそうですし、入院される患者さんの退院後のことを考えられる看護師になりたいと思っています。長く入院している患者さんが何人かいらっしゃるのですが、「この方のゴールはどこなんだろう」と感じることがあります。そこで、退院後のことを見据えた関わり方ができる看護師になりたいなと考えています。
そして、将来的に自分がやりたいことが地域医療や在宅医療の分野です。在宅看護や訪問看護では、患者さんを一人でその場で見て判断して、処置をしなければいけないので、どんな疾患でもトータルで見られるような看護師になりたいと思っています。大学院での看護研究や専門看護師、認定看護師、ナース・プラクティショナーなどの専門的な勉強をしてキャリアアップをし、力をつけた時に、地域で生活されている患者さんの状態が落ちて行かないように関わっていける看護師になりたいです。病院に軸足を置きながら地域に出向くような、新しいことが出来たらいいなと思います。

能登でのくらし、能登の良さ

住田さん:先輩から、「せっかく穴水に来るんだったら、古民家暮らししてみたら?」と言われました。

インタビュアー:えー!?

住田さん:その先輩も古民家に住まわれていて、私も古民家暮らししてみるかということで、地域の方を紹介していただいて、一軒家をお借りしています。
同じ日本海でも輪島やかほくの方と、内海のこちら側では、気候というか環境というか、景色が違います。穴水は内海で穏やかなところで、海に面した集落に今は住まわせてもらっています。出身地の滋賀県は海が無く、地元も山に囲まれたところなので、毎朝海を見ながら出勤するのは新鮮です。それだけでも十分楽しいのですが、休みの日に外で海を見ながら、隣のおばあちゃんが植えた花を見ながらぼーっとしたり、昼寝したりしています。能登のくらしの良さかはわかりませんが、若い者が移住して来たので近所の人が気にかけてくれ、野菜をいただいたり、地域の祭りで神輿を担がせてもらったりしています。自分がやりたいことは地域医療なので、古民家暮らしを通して、地域の人がどういう暮らしをしているかを見られていることが面白いなと思います。

インタビュアー:フィールドワークをしているみたいですね。

住田さん:毎日がフィールドワーク(笑)。いろんな人と関わり、穴水の中で知り合いが毎日増えていく感じで楽しくやっています。後輩たちには、せっかく穴水来るんだったらぜひ古民家暮らししてみてほしいと(笑)。

インタビュアー:どうですか、同期の皆さんは一緒に古民家暮らしは?

大野さん・堂前さん・細川さん:(笑)

住田さん:部屋はいっぱいあるから(笑)。

インタビュアー:実家で暮らすメリットももちろんあると思いますが、どうですか?

堂前さん:学生の時は一人暮らしだったので、炊事など家事は全部自分でやらなければいけなかったのですが、今は家族がいるので食事を作ってくれたりと、家事にかける時間が少なくなったことは大きいです。
実家に帰って地域の人達に久々に会ってみると、「大きくなったねー」と言ってくれ、和むというか。本当に休める場所になっています。通勤時間は結構かかるのでちょっと遠いですが。

細川さん:私も学生時代は一人暮らしだったのですが、能登に戻ってきてのどかだな~と思います(笑)。外の空気や田んぼや畑などの風景が懐かしく、すごくいいなと思い、私は落ち着きます。昼にお弁当を作ってもらっているので、コンビニのお弁当ではないですし、実家暮らしだと甘えている面があります。だから、その他の面で家族のサポートができればと考えています。

大野さん:私は一人暮らしをしています。大学を卒業するまでは実家で暮らしていて、毎食食事が出てくる環境でしたが、このままでいいのかなと感じ、一人暮らしを経験をしておかないと「使えなくなるな」と思って…

一同:(笑)。「使えなくなる」って!?(笑)

大野さん:ずっと実家暮らしだと何も出来なくて、使えない状態になると思ったので、一人暮らしを経験して、ある程度一人でやれることを増やしたいと思いました。一人暮らしの方が車で出かけたり、勤務が終わった後に体を動かしにいったりと時間が自由に使えるので、自分にはいいかなと思っています。町にはいろいろなスポーツ施設があるので、町のスポーツ団体に参加させていただいたこともあります。

インタビュアー:町の方と病院以外で触れ合う機会は多いのですか?

大野さん:そうですね。私の場合だと、そういうスポーツ関係で触れ合う時間が多いですね。

住田さん:私は近所のおじいさんおばあさんと仲良くみたいな(笑)。いろいろ食べ物をもらったり。

堂前さん:能登はおすそ分けが多いと思います。

大野さん:近所で過ごしていたらそういうことがありますね。

堂前さん:「沢山釣れたしあげるわ」とか、「これが採れたから」とか。

住田さん:知らない間に家の草を刈っていてくれたり。

一同:えー(笑)!?それは分からん(笑)初めて聞いた。

住田さん:地域密着型で生きているので(笑)。この間から消防団にも入って。

インタビュアー:すごい!溶け込んでいらっしゃいますね。今、出身地よりも地域の方と触れ合っているのではないですか?

住田さん:地元の友達よりも、こっちで出来た友達や知り合いの方が多くなっていると思います。
この間もお祭りの時に、近所の方が「新しく入ってきた人やねー」と声を掛けてくれました。病院にも同じ地域の方がおられて、気にかけてくださいます。自分からも挨拶や声掛けをして積極的に関わるようにしているので、相手も垣根を下げてくれるようです。

男性看護師を目指す人や迷っている人に向けて

堂前さん:男性看護師は体が大きい患者さんが来た時には、持ち上げる時に声を掛けられます。

細川さん:そうそう(笑)。

インタビュアー:体力をつけていたほうがいいですね。やっぱり消防団に入っておくと良さそうですね。

住田さん:(笑)鍛えないとだめですね。
あとは、男性看護師は人数が少ないから目立つので、声をかけてもらったり…

大野さん・堂前さん・細川さん:目立つ、よくも悪くも(笑)。

堂前さん:この間お見舞いで来られた方に「あー、この間新聞に載っとった人やね」と言われて(笑)。より、失敗は出来ないと思って(笑)。何かやってしまったら、一瞬で名前が知れ渡ると思いながら…

住田さん:これからどんどん男性看護師が増えたら面白いな、と思います。

大野さん:悩んでいる人もいると思いますが、いろんな経験をして、そこから看護師になることを決めてもいいかなと思います。

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