認知症は、疾病原因からいくつかの種類に分けられます。
そのうち、以下の4種類についてご紹介します。
(1)アルツハイマー型認知症|(2)血管性認知症|(3)レビー小体型認知症|(4)前頭側頭型認知症
認知症の中でもっとも多いのが、アルツハイマー型認知症です。よく見られる認知症外は以下のとおりです。
アルツハイマー型認知症の患者には、以下の特徴がみられます。
茶色いシミのような老人斑や神経原線維などが脳内に蓄積していくことにより、正常な細胞が急減することで脳が萎縮し、脳機能が低下するといわれています。
アルツハイマー型認知症の患者さんの画像では海馬の萎縮がわかります。
アルツハイマー型認知症の経過は以下の図のとおりです。
初期から後期まで、平均8年といわれています。
認知症の中で2番目に多いのが、血管性認知症です。
脳梗塞や脳出血、脳動脈硬化など脳の血管に異常が起きた結果、認知症になるものをいいます。その主な特徴は以下のとおりです。
血管性認知症の経過は以下の図のとおりです。
認知症の中で3番目に多いのが、レビー小体型認知症です。
脳幹や大脳新皮質に、レビー小体という異常な物質が蓄積することが原因です。その主な特徴は以下のとおりです。
前頭側頭型認知症とは、脳の前頭葉や側頭葉の委縮がみられる精神疾患「前頭側頭葉変性症」のひとつです。「前頭側頭葉変性症」は、症状によって以下の3つに分けられます。
前頭側頭型認知症は、脳全体が委縮するアルツハイマー型認知症とは異なり、主に脳の前頭葉と側頭葉に萎縮が起きることで発症する認知症です。 詳細な原因は不明ですが、患者が初老期の比較的若い人に多いのが特徴です。主な症状は以下のとおり。
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