先輩ナースからの就職活動アドバイス

訪問看護ステーションの開設「どうやって就職する病院を決めたらいい?」「いつ頃から就活をするのがいいの?」etc…。
看護学生が就職活動を進めるにあたって、いろいろな疑問がありますよね。 今回はナースナビ事務局が、3名の先輩ナースに就活について取材してきました!就職活動中のみなさん、参考にしてみてくださいね。

【取材協力】
・Aさん(看護師歴5年目・現在子育て中)…学生時代にアルバイトもしていた病院で勤務中。
・Bさん(看護師歴5年目・現在子育て中)…卒業した学校の関連病院に勤務中。
・Cさん(看護師歴4年目)…県内の公立病院に勤務中。

いつから就活を始めるのがいいの?

【Aさん】

まずは就活の情報収集ですが、始めるのは最終学年になる前がいいと思います。県外で就職すると決めていれば、試験に行くための準備もしなければならないので忙しいと思います。
また、実習をするころから「どういう看護師になりたいのか」「どういうところで働きたいか」 が決まってきます。それらを考えてから病院を決めていくのがいいと思います。

【Bさん】

私の周りは卒業した学校の関連病院に勤務する人が多かったので、就活をしている人があまりいませんでした。

【Cさん】

私自身は最終学年になる前から始めていました。周りの学生もその位でしたが、就職で県外に行く人はもっと早い時期から 情報を仕入れて、最終学年の春から見学会に行ったりしていたようです。就職活動をしてみて、早くに病院情報を知っていた方が選択肢が広がると感じました。
実際に試験を受けたのは6月で、内定も6月~7月頭には頂いたと思います。7~8月に試験を受けている人が周りには多かったです。

就職する病院はどうやって決めたの?

【Aさん】

病院ポイントは「雰囲気」「人間関係」「働き始めてからの教育・研修がしっかりしているか」でした。今働いている病院で学生時代にアルバイトをしており、そこの雰囲気や人間関係がよくて「ここで働きたい」と思ったのが理由です。また、年齢の近い先輩だと相談しやすいので、そういう先輩がいるかどうかも重要でした。
教育に関しては、1年目にしっかりフォローしてもらえる環境かどうかは大事だと思います。
その他、奨学金制度を使ったのも病院を決めた理由の1つです。
周りでは実習先に就職する人も多かったです。病院の情報が少なかったりすると、行ったことのあるところがいいというようになる場合もあるからでしょうか。

【Bさん】

ポイントは「福利厚生がしっかりしている」「お給料と労働のバランス」「人間関係」でした。福利厚生に関しては結婚・育児といったように、将来を考えた病院選びで重要になってくると思います。お給料と労働のバランスに関しては、働いた分だけもらっているなと思う方が頑張れる気がします。
私は仕事がきつくても、人間関係がよければいいと思う方なので、職場風土や雰囲気は大切だと思います。その他に、奨学金をもらっていたというのも就職する病院を決めた理由にあります。

【Cさん】

ポイントは「技術をしっかり学べる」「給料・手当」でした。働きはじめなので、技術をしっかり学べて研修制度が整った大きめの病院を選びました。 実際に現在勤務している病院では、最初の頃は毎日・毎週など高い頻度で研修があり、研修で覚えたことを病棟で実践していきました。
手当については病院によって大分違いがあるので、見ておいた方がいいと思います。
人間関係は病院に入ってみないとわからないかな、と思います。現在の勤務先に就職するまでに行ったことは、病院見学会の1回だけで、正直それだけではよくわからなかったです。ただ、見学会の雰囲気はよかったと思いました。

就活の情報はどこから入手していたの?

【Aさん】

・説明会に行く
・学校で希望者を集めて病院見学に行く機会があった
・先生に相談する(卒業生がどういう割合でどういう所に就職するのか聞いた)
・学校主催の卒業生(大学院進学・就職・県外に就職した方)が参加する座談会に参加
・病院でのアルバイト(学校の勉強ではわからない病院の部分がわかるし、その病院自体もどんなところかわかる)

【Bさん】

・実習情報を聞く(実習に行くたびに、友人に実習先がどうだったかを聞いて情報をあつめていた。)

【Cさん】

・病院の見学会・説明会 (雰囲気がよさそう等はそういう会からでもわかった。実際に病院の見学会は5つは行った)
・実際に看護師として働いている先輩に聞く。(実際に働いているところの給与面など)
・実習中に病院の雰囲気を見る
・資料請求(給料や待遇などを知る)

面接対策にはどのようなことをおこなったの?

【Aさん】

「こういう事を面接で聞かれる」ということを情報収集して、その答えをあらかじめ考えておきました。また、友達と面接の練習(面接官役を決めて練習)をしていました。マナーや動きも見られているので、面接会場の出入りから練習しました。

【Bさん】

面接の練習は特にしていませんでした。また、特に答えることなども事前に準備していなかったと思います。

【Cさん】

先輩の看護学生が就職試験の時に「この病院ではこんな質問をされた」というような記録が学校にあって、そのパターンを見ておきました。
ちょうど自分が就職する時が震災直後で、震災の話はでるなと思っていたので「こう聞かれたらこう答えよう」というのを準備しておきました。時事ニュースは結構見ていましたね。

学生時代にアルバイトはしていた?

【Aさん】

病院でアルバイト(看護助手)をしていました。現場で看護師さんがどんな風な事をしているかを、実際に見て経験したかったのでアルバイトを探していたところ、今働いている病院が学生の看護助手を募集していたので応募しました。

【Bさん】

アパレル・飲食店・家庭教師・病院でのアルバイトをしました。
飲食店でのアルバイトは、お客さんは年配の方が多く、会話力がついたと思います。
2つの病院でアルバイトをしたのですが、実際のナースの処置を見せてくれたりとお金をもらって勉強ができるというのはよかったです。また、実習前に病院の雰囲気をつかむうえでもいいなと思いました。

【Cさん】

飲食店(居酒屋・ファミレス)や病院で看護助手のアルバイトをしました。周りの子も飲食店でバイトする子が多かったです。飲食店ではお客さんの層は幅広いので、色んな人とコミュニケーションとる上で今の仕事に役に立っていると思います。
病院でのアルバイトは、病院で働くとこんな感じなんだなという「雰囲気」をイメージすることができました。看護師はメンタルがタフでないとできないと思うので、そういう雰囲気をアルバイトを通じて先に慣れておくのはいいと思いました。

【番外編】看護学生のリフレッシュ方法

国試や定期試験の勉強・実習の記録・就活など、看護学生の毎日は多忙!そんな中でのリフレッシュ方法を聞いてみました。

看護師という一緒な目標に向かっている、同じ大学の友人と遊びにいきました。同じ看護学生なので励まし支え合っていましたね。その友人たちは「ライバル」ではないけれど、頑張れる・高めあえる存在でした。また、「学生時代」という時間もその時しかないので、思い出づくりをするのも大切でした。(Aさん)

先生や学校のグループの子と食事に行ったり、部活の子と遊びに行ったりしていました。同じ看護学生の友人がいないと、精神的に実習が乗り越えられなかったと思います。(Bさん)

学校以外の友人と遊ぶことで、看護のことと離れた時間も過ごしていました。社会人の友人と遊ぶことで、「働いたらこんなに楽しいんだな」ということも知ってワクワクしていましたね。
学校の友人とは実習が終わったり、国試が終わって飲みに行ったりしていました。実習をした人しかわからないつらさがあったり、テスト勉強を寝ずにしたりと共感できる部分がありました。(Cさん)

 

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