看護職に就くためには、法律で定められている必要な教育を受け、国家試験(准看護師は都道府県の試験)に合格して免許を取得する必要があります。教育機関には、「看護系大学」「看護系短大」「看護専門学校」などさまざまな種類や特徴があり、自分に合ったところで学ぶことができます。
看護師になるために一般的な方法は、高校卒業後、法律で定められた看護師養成所(3年課程)または看護大学(4年制)または看護短期大学(3年制)で3年以上学んだうえで、国家試験に合格する方法です。その他、准看護師からさらに2年間の看護師養成所修業を経て、国家試験に合格して看護師になる方法もあります。
看護師国家試験は、年1回(2月頃)厚生労働省が実施しています。
保健師になるためには、看護師と保健師2種類の国家試験に合格する必要があります。そのためには、大学のような一貫教育で国家試験の受験資格を得るか、または、看護学校を卒業後、保健師養成所や短大の専攻科のような専門教育機関で1年以上学ぶ2通りの方法があります。
大学で学ぶ場合は、卒業と同時に看護師に加えて保健師の国家試験受験資格を得ることができます(保健師の教育プログラムがある大学)。看護学校を卒業している場合は、さらに保健師養成所などの教育機関で1年以上学び、保健師国家試験に合格すれば保健師になることができます。なお、保健師国家試験に合格しても、看護師国家試験に不合格であれば、保健師として働くことはできません。
助産師になるためには、看護師と助産師2種類の国家試験に合格する必要があります。保健師と同じく、大学のような一貫教育を受けるか、看護学校を卒業後、1年以上の教育を受けて国家試験受験資格を得るかの2通りの方法があります。
毎年5月12日が看護の日、さらに12日を含む週の日曜日から土曜日までが「看護週間」です。看護の日の前後には、全国各地で看護にかかわるさまざまなイベントが開催され、出前授業や簡単な看護体験、医療現場で活躍している看護職の方や教員などによる、看護職の紹介なども行われています。より具体的に看護の仕事を知ることができ、看護を身近に感じられる貴重な機会。気軽に参加してみてはいかがでしょうか。