訪問看護とは、地域で生活する療養者に対し、その人の生活の場である家を訪れて 看護を提供することです。
訪問看護ステーションは地域の看護の拠点として、訪問看護を実施しています。
また、どなたでも利用することができ、主治医もどなたでも大丈夫です。管理者は看護師、または保健師であり常勤換算で2.5人から開設可能です。
脳血管疾患・神経難病・慢性呼吸器疾患・がん・精神疾患・認知症など
・病状の管理と指導
・医療処置・医師への連絡調整
褥瘡処置・点滴・胃瘻の管理・インシュリン自己注射・血糖測定・在宅酸素療法・気管内吸引・浣腸摘便
・服薬管理
・清潔・入浴の援助
・リハビリテーション
・家族指導
・他職種との連絡調整
・精神的ケア
・生活リズムの調整
訪問看護が始まったら、主治医に訪問看護計画書を提出して、1ヶ月に1回は訪問看護報告書で看護内容や状態報告を行います。
それ以外にも状態が変化した時には随時、電話・メール・FAXなどで頻繁に連絡をとりながら看護を提供していきます。
訪問看護ステーションの多くは、24時間連絡体制をとっています。急な状態変化やカテーテル類、医療機器のトラブルなどについて対応しています。実際は携帯電話を交代で持って、24時間電話で緊急連絡に対応しています。電話があった時は相談に応じてアドバイスをする場合と、夜中でも訪問して看護を行う場合があります。
看護師免許を持つ看護師であれば大丈夫です。
訪問看護の魅力は、なんといってもマンツーマンのケアです。訪問看護の時間はその患者さんだけのための時間なので、信頼関係が築きやすいです。
また、あなたの提供した看護の結果が、患者さんやご家族のダイレクトな反応によって、見たり聞いたりすることができ、患者さんの生活をまるごとケアしていると実感できます。
【ご家族からの声】
「ありがとう~ほんとに、あんたのおかげで助かったわ~私ひとりやったらここまでできんかったわ。今頃入院させとったわ」
「看護婦さんに教えてもらったとおりに食べさせたらムセなかったわ。じいちゃんもたくさん食べれて嬉しそうやった」
人と関わることが好きな人や柔軟な考えができる人は訪問看護に向いています。
自分の満足ではなく利用者にとってより良い看護を目指し、他の看護師や他機関のスタッフと協働できる人を求めています。
また、子育て中で時間に余裕を持ちたい方など、自分の生活スタイルに合わせて働きたい人にも向いています。