子育てしながらの働き方

子育てしながら仕事を続けたいという看護職の方には、さまざまな子育て支援があります。国が定める法律による子育て支援制度は言うまでもなく、就業先となる各病院や施設でも、働き方を工夫できたり、院内託児制度を充実させたりと、独自の取り組みを行うところが増えてきています。女性看護職ならではの、妊娠・出産・子育てと仕事を両立するための方法をご紹介します。

無理のない働き方を決める

無理のない働き方を決める仕事と子育てを両立するためには、家族や周囲の人、公共の支援サービスなどの協力を得ながら、まず自分はもちろん職場にも無理のない働き方を選びましょう。

女性が多い看護職の職場では、短時間勤務や育児時間や看護休暇などの制度を導入し、子育て中の看護職でも働きやすい環境を整えているところが多くあります。

どういった働き方があり、またどの働き方なら無理なく仕事を続けられるのか、出産・復職までに調べてシュミレーションしておくとよいでしょう。


子供の預け先を決める

周りに家族や祖父母など、保育の協力を得られる人がいない場合は、まず子供の預け先となる保育所等を探さなければなりません。石川県は、待機児童ゼロ(※下図参照)のため、入所条件に合致さえすれば、保育所に入れないことはほぼありません。

しかし、保育所に預けたとしても、夜間の預かりがなかったり、体調を崩した時にはお迎えに行かなければないことも。さらに、やむを得ない事情とはいえ、職場のメンバーに迷惑をかけてしまうという心理的負担も大きいでしょう。

そういった中で、子育て中の看護職が安心して仕事に従事できるよう、病院や施設によっては、院内保育所や託児施設を設けているところもあります。病気の時や夜間の保育対応も可能なところもありますので、就業・復職前に確認してみるとよいでしょう。

保育所の定員・待機児童数の比較

※平成25年4月1日現在 出典:厚生労働省「保育所関連状況取りまとめ」(平成25年9月12日付)

ひとり親家庭の支援について

石川県のお住まいの市町では、ひとり親家庭を支援する制度がございます。
石川県のホームページでもご案内しておりますので、下記の関連リンクからご確認ください。

子育てが落ち着いてから復職したい方も、石川県がサポート

出産や子育てを機に、一旦退職するという選択もあります。出産後は子供の成長を見守りながら子育てに専念し、子育てが落ち着いた頃に、また看護師として働くというライフプランです。

そういった理由で休職中の看護師は「潜在看護師」と呼ばれ、看護師不足が深刻な今、国や各自治体では潜在看護師の復職を促す取り組みを実施しています。石川県も例外ではなく、子育て支援のみならず再就業(復職)支援にも力を入れています。

石川県では、以下のようなサポートを行っており、これらを利用して現場に戻り、活躍している看護師もたくさんいます。

●看護に関するセミナーの実施
●医療施設での研修の実施
●看護職専門のキャリアコンサルタントによる再就業相談

看護職のみならず、結婚や子育ては人生の一つの転機。出産を経る女性はとくに、働き方を工夫することが必要になってきます。各施設や県の取り組みを活用し、自分に合ったライフプランを立ててみてはいかがでしょうか。

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