石川県立総合看護専門学校で行っている授業の様子をご紹介します。(※取材日:2017年9月)
こちらの授業では2~3人がグループになり、洗髪や足浴、全身清拭といった日常生活の援助技術について学びます。グループには1人ずつ先生がついて、指導されていました。
洗髪の実習では、洗髪車を使います。実習時に学生はポロシャツ、トレーニングズボン、エプロンと看護帽を身につけます。
学生は、患者役の学生が椅子に座ったまま(座位)洗髪をする方法と、ベッドに寝たまま(臥位)洗髪をする方法について学んでいました。
実習では、実際に患者の援助をする時のように、病室をノックし入室するところから始まります。
「シャンプーをつけていきますね」「体勢がつらかったら言ってくださいね」「お湯の温度は大丈夫ですか」など、一つ一つの行動は患者役の学生に声をかけながら行います。洗髪車の側には差し湯と差し水が置いてあり、患者の好みに合わせてお湯の温度を上げたり下げたりできるようにしています。
下記のグループは座位での足浴の実習です。まずは指導教員に援助計画を発表します。足浴の際には、患者役の学生にお湯の温度を確認したり、どこを洗うか等のこれからの行動を伝えながら行います。そして、実習が終わった後には教員に報告をします。
この授業ではペーパーペイシェントとして、仮の患者の情報を準備し、看護の目標や具体策の意見交換を行います。
仮の患者の情報には、職業、家族構成、性格、趣味、入院までの経緯などが書かれています。学生のみなさんはグループになり、活発に話し合っていました。
取材した時の授業では、看護の役割について勉強されていました。効果的なコミュニケーションをする役割、患者さんに対する教育者やカウンセラーとしての役割について学んでいました。