田鶴浜高校 先生へのインタビュー

田鶴浜高校の先生にインタビューしてきました!
学校のいいところや生徒の雰囲気などを紹介してくださいました。

【取材協力】 ※2015年10月取材(写真は2018年9月撮影)
・庄藤(しょうどう)先生…衛生看護科(高校)主任
・赤島先生…主幹教諭・専攻科主任

田鶴浜高校のいいところ

庄藤先生

五年一貫教育なのでどこよりも早く看護師になれます。そして高校と同じ授業料で看護を学べることから、経済的にも費用が少なく看護師になることができます。また、国家試験100%合格(全員受験で全員合格)というのも誇っていますので、確実に看護師になれるというところが大きなポイントです。田鶴浜高校は五年一貫なので、高校卒業後専攻科への入試はありません。五年後には確実に看護師の資格がとれるということがポイントです。五年間という期間をかけて、高校一年生から看護を学ぶというのは県内では他にない学校なので、大きな魅力かなと思っています。

赤島先生

どこの養成機関よりも長く看護の勉強ができるというのも本校のメリットだと思います。看護教員と接する時間も長く、看護の仕事や人生のことなど話しやすい環境です。また、普通の高校生では体験できない実習や看護の勉強を通して、コミュニケーション力や人を理解する力がついていくと思います。「1人1人をしっかり見て大事に育てる」ことをモットーに、毎日、生徒の顔や声などの変化を注意深く見守っています。

実習施設にも恵まれているのも本校の魅力。ほとんどが七尾市内の施設で実習ができるということで、実習を受け入れてくださっている施設には本当に感謝しております。

五年一貫教育のいいところ

庄藤先生


高校生は、思春期を迎えて様々な葛藤を抱えます。自己中心的になって当然の年代なのですが、その時期に他者の視点・立場になって相手をケアするということが、高校生にとってとても難しいんです。でも、この多感な時期だからこそ、感受性豊かにスーッと心に入りこみ心が育つのでしょうか。生徒の成長に感動します。生徒にとって、心の成長は大きな財産になるのではないかと思います。

赤島先生

中学3年生で看護の道を選択した生徒ですから、目的意識が比較的高い子たちが集まっていると思います。めざす目標は同じ方向を向いているので支え合い、切磋琢磨していける環境だと思います。
また、高校で看護の基礎を学んだ後、専攻科で専門性を積み上げていく方法は生徒にとり、学びやすいのではないでしょうか。

生徒の雰囲気について

庄藤先生

生徒は本当に普通の高校生です。友人関係や家族などいろんなことに悩んだりしています。女の子が多いので、雰囲気は優しくて思いやりがあります。教員に対しても、お友達に対しても。屈託なく明るい生徒です。

赤島先生

生徒は5年間でとても変わります。専攻科生になると、クラスメイトの長所や短所をお互いが認め合い受け入れられるようになり、思いやりや団結力が育っているなと感じます。「先生、お疲れ様です」などと、私たち教員に対しても温かい声をかけてくれます。また、先輩後輩の意識も高く、国家試験前になると、卒業生が差し入れを持って激励しに学校に来てくれます。5年一貫教育が始まって以来、ずっと続いているのが驚きです。

授業を通して伝えていること・伝えたいこと

庄藤先生

看護の授業で立場や視点を変えて考える授業を何度も繰り返すと、一番先に患者さんの立場で考えられるようになってくるんです。高校生にとってとても難しいことだと思うんですけど。授業では看護師にとって身につけてほしい倫理観や道徳観に力を入れています。そこが教えたい内容でもありますし、わかってほしい内容でもあります。

自分の気持ちに偽らずにというか、誠実に患者さんに向き合ってほしいというのが大事なところですね。そうなると、心も優しくなるし、やることに責任もついてくるし、そこを伝えたいです。知識や技術などももちろんなのですが、それ以前に「人として」というところを教育したいなと思います。

赤島先生

専攻科生には、看護職は人の命や生活を預かる専門職という意識を高めたいと思っています。そのためには、まず身体をしっかりみることが大切で、身体のしくみと病気を関連付けられるよう心がけています。それが「わかる」と患者さんの何をみればよいのか、どのような生活の支援が必要なのかみえてくると思っています。もちろん、人それぞれで生活も様々です。「その人」「その人の生活」を受けとめ、向き合える姿勢を授業や実習で育てたいです。

その他の声

学校では心の教育ということで、ボランティア活動も推奨しています。健康チェックという地域の人の血圧を測ったりするようなもの等があります。ボランティア活動にはコミュニケーション力を高めるという目的もあります。三年生になったら、羽咋地区の公民館で元気な高齢者と交流を持つようにしていて、そこで健康な高齢者はどういう生活をしているのかというのをコミュニケーションしながら聴き取りしたり、遊んだり一緒に食事をとるという授業を行っています。地域の方との交流も多く、地域の方に支えてもらって自分たちがいるんだということを、生徒は意識していると思います。挨拶も地域の人には必ずしましょうというように、学校全体をあげて取り組んでいます。

生徒の保護者の方から「子どもを田鶴浜高校に入れて変わった」「入れてよかった」と声をきくことが嬉しいです。おじいちゃんおばあちゃんにかける言葉が変わってきたり、お父さんお母さんへの気持ちも少し考えてくれるようになったのがわかるといわれると嬉しいですね。

 

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