金城大学看護学部 先生へのインタビュー

金城大学看護学部看護学科の境先生と宮崎先生にインタビューしてきました!
大学のいいところや学生の雰囲気などを紹介してくださいました。

【取材協力】※2021年4月取材
・境(さかい)先生…助教。現在、「基礎演習Ⅱ」「精神看護学演習」「精神看護学実習」などの授業を担当。
・宮崎(みやざき)先生…助教。現在、「基礎演習Ⅰ」「成人看護学演習」「成人看護学実習」などの授業を担当。

金城大学看護学部のいいところ

境先生

金城大学は、看護学部の他、医療健康学部、社会福祉学部といった、将来働くにあたって連携をとっていく職種を目指す学生と一緒に学ぶことができます。このように保健医療福祉系の学部が揃っているのは、石川県の大学では本学だけです。
例えば、チーム医療論やチーム医療演習では、他学部の教員や本学の学長も担当しています。チーム医療を担う専門職になるための準備をしっかりとできる点が優れていると思います。

宮崎先生

看護学部棟は、看護学部の設立に合わせて新築しており、とても綺麗ですし、最新の教育設備が整っています。ぜひオープンキャンパスに来ていただき、実感してほしいです。
さらに、白山市や白山石川医療企業団とも連携関係にあり、教育環境の充実には多くのサポートをいただいています。例えば、松任キャンパスに隣接する公立松任石川中央病院で実習ができますし、現役の医師や看護師による授業もあります。
臨床現場で働く医療従事者の生の声を授業で聞くことができることは、とても恵まれていることです。

交通の便としては、JR松任駅から看護学部のキャンパスまでシャトルバスも運行していますし、松任キャンパスと笠間キャンパス間もシャトルバスを利用して移動することができます。
JR金沢駅からも近いですし、公共交通機関を利用した通学も可能です。富山県や福井県から通っている学生もいます。
また、大学の駐車場は無料ですので、自家用車での通学も可能です。

学生の雰囲気について

宮崎先生

まず元気がよくて明るいという印象があります。教員にも気軽に声をかけてくるような感じですね。
あと、人とかかわることが苦手な学生もいるとは思うのですが、そういった学生が孤立してしまうのではなく、グループワークや演習ではみんな仲良く取り組むことができているので、そういったところがとてもいいなと思っています。

本学では、演習室という4名程度までで、借りることのできる部屋があります。この部屋は、朝の9時から夜の9時まで借りることができて、学生も積極的に活用して、自習に取り組んでいます。そういったところで、学生が学ぶ雰囲気を自分たちで作ってくれているのはとても嬉しいですね。
時々、学生の様子が窓から見えるのですが、中のホワイトボードを活用してお互いに教え合っていたり、教科書や参考書をたくさん広げて、私がチラッとのぞいているのにも気付かず、すごい集中力で勉強していたりします。
そういう時は決して邪魔しませんが、私達に気付くと、必ず質問が…(笑)。そうなると教員としては、ここぞとばかりに一緒に調べたり、考えたりしながらつきあい、あまりに愛おしい姿につい、甘いものを一緒に食べながら勉強…となってしまいます(笑)。
私たちが場を提供しているからといっても、学生が自ら学習しにこなければ、ただの空き教室になってしまうのですが、それをちゃんと活用できたり、お互い誘い合って一緒に学習したりしている姿はとても誇らしいです。
学生同士が一緒に勉強するという雰囲気をこのまま繋げていってもらえたら学生の力になるのではと思います。

境先生

学生は明るくてとても素直です。今はSNSで対話する時代なので、対面で話すことが苦手な人も少なくないのだろうなという印象を受けますが、なるべく私から気軽に話しかけています。
また、実習に行くと、学生の持っている力を実感します。精神看護学実習は、2週間という短い期間の実習ですが、教員が教授しなくてもいつの間にか受け持ち患者さんと援助的コミュニケーションを修得しているのです。
それは、学生が患者さんと真剣に対峙しているからだと思います。臨地実習指導者さんからは、「金城大学の学生さんはすごいね」と褒めていただけることが多いですね。

授業を通して伝えていること・伝えたいこと

境先生

看護師を目指すにあたって、まず「患者さんやご家族の立場に立ち、心身に寄り添える看護師、患者さんや家族をよくみる(観察する)ことができる看護師」になってほしいと思っています。
患者さんをよくみて、患者さんやご家族がどのような想いなのか、そして自分が看護師としてどういう看護をすればいいのかを考えられるような学生になってほしいと思っています。

そして私が看護師を育てる教員としていつも学生に伝えていることは、「ケアをする看護師は、ケアをされる存在でもあること」ということです。
看護師は、患者さんをケアすることが仕事ですが、実は、患者さんからもケアされています。
例えば、患者さんに清拭したあとに、「とても気持ちよかったよ、ありがとう。あなたに体を拭いてもらえると、また今日も頑張ろうという気持ちになれるよ」という言葉をもらうと、どうでしょう?私もやってよかった、他の患者さんにもそんな気持ちになってほしいな、という気持ちになりませんか?
人に何かを施して、逆に癒される、あなたたちはそのような素晴らしい職業を選んだのですよ、ということを学生に伝えています。私は、これが看護の醍醐味だと思います。
大学教員と学生との関係性でも同じことが言えます。折りに触れて「あなたたちに感謝している」と学生に伝えています、伝わっているかはわかりませんが…(笑)。

宮崎先生

また、今は科学的な根拠を基に、知識と技術が確立されてきています。
看護学生は4年間で多くのことを学ばなければいけませんが、根拠に基づいた知識と技術を身に着けることで、安全な看護やケアを提供できることを講義で伝えています。
また、講義や実習の中でも、自分の臨床経験を教材化するようにしています。教科書を読むよりも、実際の体験談を話す方が、学生にとってもスッと頭に入ってくるようです。

その他の声

金城大学では、基礎から専門の応用へと段階的にアクティブラーニングという形式の授業を積極的に取り入れています。学生が受け身で授業を受けるのではなく、主体的に授業に参加し、学生自ら課題を見つける、というような授業が中心です。
このような授業は、将来チームで仕事を行う専門職を目指す学生にとっては、とても大切です。
例えば、学生が主体となりグループワークやディスカッションを進めています。

国家試験対策は1年目から始めています。国家試験対策担当の教員が学生のサポートを行っています。
定期的に模擬試験を実施し、知識の習得状況を確認し、4年生の後期からは、国家試験対策講座を開講するなど、国家試験合格に向けた対策を行っています。

松任キャンパス・笠間キャンパスともに、教員の研究室が演習室を囲むようなつくりになっています。この構造によって、お互いに今何をしているのかを知ることができるのですね。
学生が演習室を借りて勉強していることがあるのですが、学生が勉強を頑張っているなということを教員側から見られますし、学生も研究室に教員がいるということが分かるので質問にくることができます。そういった風に、教員と学生の距離を近く保つ工夫がこの建物にはされています。

看護学部では、修学担当教員が学生のサポートを行っています。具体的には、定期的な面談を通して、学生が不安に思っていることやどういうことを学びたいかということを確認しています。
3年生からは卒業研究ゼミが始まりますので、ゼミの担当教員が役割を担うようになります。

4年間で多くのことにチャレンジし、人としての幅を広げてほしいと考えています。大学というところは、手を伸ばせばすぐ届くところに多くのチャンスが転がっている、そんな場所です。これも4年制大学の強みですね。
海外研修、ボランティア、サークル活動、アルバイト、どのようなことでも構わないので、多くの経験をして、その経験から人を理解するための素養を身に付けてほしいと考えています。

 

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