金城大学看護学部 授業風景

金城大学看護学部で行っている授業の様子をご紹介します。(※取材日:2015年11月)

基礎看護学方法演習Ⅰ(基本的看護技術)「ベッドメーキング」の授業

金城大学看護学部の1年生の授業です。木曜午後に90分授業が3コマ連続であり、この日は基礎看護学方法論演習Ⅰ(基本的看護技術)の日常生活援助技術「環境調整技術:ベッドメーキング」でした。



まずは最初に先生の説明を聞き、お手本のベッドメーキングを見ます。

その後二人一組になって、実際にベッドメーキングを実践します。
学生さんたちは、「せ~の」など声を掛けあっていたのが印象的でした。声を掛けあってコミュニケーションをとりながら息をぴったりあわせることが、シワがよらない美しいベッド作りのコツなのかなと感じました。
他にもベッドメーキングにはいろいろなコツがあるそうで、例えばシーツをベッドの下に入れ込む時には、次の行動にすぐ移れるようにしゃがまずに行うそうです。



先生が直に見本を見せてくださっています。その時のベッドシーツは、しわがよらずにピーンと張っています!

最終的にはベッドメーキングの試験も行われるそうです。
患者さんの環境を清潔で快適な状態を保ち、寝心地の良いベッドをつくるために、看護師は確実にベッドメーキングができるようになる必要があります。

※基礎看護学方法演習Ⅰ(基本的看護技術)では、ベッドメーキングの他に、感染予防、バイタルサインの測定、ボディメカニクス、清潔(清拭、足浴、洗髪)、食事介助、排泄介助などの授業も行われます。

その他の授業

金城大学の授業には、他の学校にはあまりないような珍しい授業もあります。

白山市の自然と文化 / 石川県・白山市の保健医療事情 / 地域と看護

地域に生活する人々の暮らしの背景にはどのような自然と文化があるのかを知り、「看護がこの地域とどのように関わっていく必要があるのか」を考え、地域特有の保健医療事情まで掘り下げ「この地域における看護」を学びます。その上で看護の視点から地域の特徴をアセスメントし、都市部と山間部で大きく異なる白山市の特徴や健康ニーズへの理解を深めます。
地域に生活する人々の健康に関わる問題やニーズを理解し、その解決のため看護職としてどのような支援ができるかを考え、地域への眼差しを忘れることなく実践する力を身に付けることを目的としています。

チーム医療論 / チーム医療演習

講義では、チーム医療の概念やチーム医療にかかわる専門職の役割・機能を理解し、実際にどのようなチーム医療が行われているかを知ることにより、職種間のコミュニケーションに基づく連携・協働のあり方を学びます。PBL(Problem Based Learning)形式の演習では、提示された症例から問題点を抽出し、その対処のためどのような多職種連携・協働を行うかを、少人数グループに分かれた学生が主体的に討議・学習を行い、結果を発表します。
立場の異なる人とのコミュニケーションを学ぶために他職種を知り、適切な連携をとる力によって、看護現場での指導的役割を果たすことを目的としています。

ボランティア入門 / ボランティア活動Ⅰ / ボランティア活動Ⅱ

教養教育としてボランティアを重視し、講義ではその概念や役割・意義を学び、実際のボランティア活動(延べ5日以上、金員授受を目的とするアルバイト的要素のある活動は認めない)を行うことで、その課題も学びます。また、社会福祉学部の専任教員と直接触れあい、福祉の心も学びます。
看護の知識・技術のみならず、社会貢献活動を通じてより広い視野を持ち、自己成長を促すことを目的としています。

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