石川県立看護大学 授業風景

石川県立看護大学で行っている授業の様子をご紹介します。(※取材日:2017年12月、2018年1月)

4年生「卒業研究発表会」

こちらの授業は4年間の勉強の集大成である発表会で、2017年12月に行われました。卒業研究は必修となっており、学生は研究課題を絞りこみ、データの収集や調査・分析をして論文をまとめ、発表を行います。
発表の前に、先生からの説明と学長の挨拶がありました。

学生はスーツを着て、教室の前方にある演台で発表します。学生は研究の内容を、資料と聞いている人の顔を見ながら落ち着いた様子で発表していました!スクリーンのスライドは、グラフやイラストを入れて分かりやすくなっていました。また、スクリーンの内容は教室真ん中のテレビモニターにも表示され、教室の後方の学生にも見やすくなっています。

教室の前方には座長の席があり、司会やタイムキーパーを他の学生が務めていました。タイムキーパーは、鈴の回数で発表者に時間を知らせます。
発表が終わったら、質疑の時間です。先生からの質問にもしっかり答えていました。

2年生 「フィジカルアセスメント」

この授業では一つの症例を想定し、患者の身体状態を正確に把握した、適切な看護援助を学びます。学生は想定した症例によってシナリオを作成し、必要な対応や援助をします。
演習は実習室の真ん中で行われます。離れた席の学生も見やすいように、演習風景をカメラで撮影したものがスクリーンに映されます。また、マイクを使用するので音声も大きく聞こえます。

演習は、グループごとに出演者(患者役、看護師役、医師役など)とナレーター役を決め、動作をつけてそれぞれの演技をします。ナレーターは、これから演じる看護の場面や患者の体調について説明します。そして、その状況にあった対応を、看護師役の学生が演じます。そして、患者が訴える症状や状況などから、考えられる疾病を導きます。
まず演習前に、看護援助に必要な物品を確認します。この授業ではユニフォームを着用するのですが、患者役の学生は患者衣に着替えます。

こちらのグループは、患者が意識障害を起こした場合を想定し演じていたのですが、患者は高齢者という設定だったので、患者役の学生はゆっくり話す等の演技をしていました。
看護師役の学生は患者の発言から、めまいがあり、軽度の意識障害があることを把握し、医師を呼ぶ、血圧測定をする等の対応をしていました。

演習を行ったグループは、患者さんへの対応は適切かどうかや、改善点等のコメントを先生からいただきます。他の学生からも良かった点や、改善点のアドバイスをもらいます。

1年生 「フィールド実習」

フィールド実習では地域との関わりを通して、その地域の人々の暮らしや仕事、環境について理解を深め、人間が生活することを探求し、看護学を学ぶ基盤を養います。
サザエ漁の体験や魚網補修の見学、グラウンドゴルフの参加や民泊体験など、受け入れていただく地域によって、様々な体験をします。

地域活動・夏期アメリカ看護研修・看大祭

地域活動として、「かほく市防災訓練」への参加や「能登地区健康講座」の開催などを行っています。健康講座は健康なまちづくりを支援することを目的としており、紙芝居や寸劇を取り入れて、分かりやすい話を心がけているそうです。

選択授業の「国際看護演習」では、グローバルな感覚を身につける機会として、学術協定を結んでいるワシントン大学にて2週間の夏期アメリカ看護研修を実施しています。同大学教員による講義や現地の医療施設への視察、英語授業、ホームステイ体験を通して、異文化について理解を深める良い機会になりそうですね!

「看大祭」は、2年生が中心となり、企画や運営を行っています。当日は講演会や模擬店、ダンスやバンドなどのステージ企画、看護大学ならではの健康測定など、沢山のイベントが行われます。看大祭では地域の方も沢山いらっしゃるそうです。地域に根付いた大学ということがよく分かります。

 

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